
バルタン星爆発につき現在放浪中
SARS-CoV-2に気を付けます。毎日の検温、十分な睡眠、手洗いうがい等を心がけます。
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公害
今日は処置した場所がはがれたのと入社前に1度歯を診てもらいたかったので歯医者に行ってきました。そしたら上の方に虫歯になりかけている歯があったのでレーザー治療をしてもらいました。レーザーは目に入ると失明する危険性があるので私もゴーグルをさせられました。
さあて今日は公害について書こうと思います。来月からとあるメーカーで働きますが、メーカーに働くものとしては公害に関しては敏感にならなければいけないと個人的に思うので。書く項目としては日本の公害を中心とした内容で足尾鉱山鉱毒事件、四大公害病、現在の公害という順に書きたいと思います。
まずは足尾鉱山鉱毒事件。これは1890年に栃木県渡良瀬川流域で発生した事件で古河鉱業(現・古河機械金属)鉱山で銅を精製する際に発生する二酸化硫黄を主成分としたガスや銅イオンを主成分とする排水、排煙などが原因とされている。これにより近辺は酸性雨により禿山とかし崩壊している。そして川の鮎の大量死、稲の立ち枯れが起きた。とくに稲の立ち枯れは田中正造を中心とする農民運動が起こるきっかけにもなった。
これらの措置として古河鉱業に排水の濾過池・沈殿池と堆積場の設置、煙突への脱硫装置の設置を作らせたり、渡良瀬遊水地を作ったりしたが、これらにより足尾銅山鉱毒事件が解決されたわけではないようです。
次に四大公害病です。これは水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくの4つのことです。年代順に説明していきます。
イタイイタイ病。大正時代から昭和40年までに神通川下流の富山県婦中町(現在合併して富山市に)、三井金属鉱業神岡事業所が起こした製錬に伴うカドミウムを含む未処理排水により発生した。この排水により米や野菜、水が汚染されてこれらを食したことにより多発性近位尿細管機能異常症を発祥し、骨量の低下や軟化、筋力の低下が起こる。また腎不全を起こしたり、貧血を起こしやすくもなる。
水俣病。1956年に熊本県水俣市で発生が確認され、新日本窒素肥料(現・チッソ)水俣工場がアセトアルデヒドを生産する際に触媒して無機水銀(硫酸水銀)がメチル水銀となって水俣湾に排水されたことがにより発生した。これによりタイやエビ、タコ、イワシなどが獲れなくなり、認定胎児性患者も出生した。魚も大量に浮上し、ネコの狂死が相次いだ。これらの原因が水俣湾の魚だとわかり、水俣湾での漁を禁止するがこれにより漁民たちは水俣湾の魚を食べるしかなく水俣病が拡大する。
症状は、四肢末端優位の感覚障害、運動失調、求心性視野狭窄、聴力障害、平衡機能障害、言語障害、振戦(手足の震え)等がある。危篤な場合は意識不明になったり、死亡したりもした。
四日市ぜんそく。1960~72年に三重県四日市市で、四日市第1コンビナートから出る硫黄酸化物や窒素酸化物による大気汚染が発生した。工場の稼動により空が曇り、ぜんそく患者が増える。さらに街は悪臭にみまわれ、魚も汚染された。対策委員会がとられるもコンビナートはさらに肥大化し終には四日市ぜんそくによる死者も出た。
四日市ぜんそくの症状は息苦しくて、喉が痛み、激しい喘息の発作が起こり、ひどいと死に至るようです。
新潟(第二)水俣病。1965年に新潟県阿賀野川下流にて発生を確認、昭和電工鹿瀬工場が新日本窒素肥料と同じく水銀メチルを排水したことにより発生した。これにより川の魚が汚染され、それを食した人たちが水俣病を発病させた。
この四大公害病のせいか静岡県富士市の田子の裏港のヘドロによる汚染を題材にし1970年にゴジラ対ヘドラが放映された。当時子供向けにしていたシリーズであるが「水銀、コバルト、カドミウム、鉛、硫酸、オキシダン、シアン、マンガン、バナジウム、クロム、カリウム、ストロンチウム」から始まる挿入歌や残虐な演出や暗い雰囲気をかもし出しておりかなりの異色作となったようです。
足尾銅山鉱毒事件にしても四大公害病にしてもメーカーが科学物質を発生させ、それを未処理のまま垂れ流しにしたのが原因のようです。とくにこれらに関しては企業が自分の利益を優先して、原因が明確になってもそのまま稼動させたり証拠隠滅をはかったりしたケースもあったようです。また急激な経済成長を行おうとするあまりに周辺に住む人々や環境に対する配慮を怠っていたということも事実のようです。実際に水俣病の対策が遅れた背景に主に利益を出す若い成人男性の発祥があまり見られなかったということもあるようです。
またこれらの公害は今でも影響を出しています。例えば足尾銅山付近の山は今でも崩壊し続けているようですし、水俣病、新潟水俣病は当時発祥しなかった人たちが老人となって水俣病の症状を発祥するケースが存在していたり、認定を求める訴訟もいまだに起こっています。
公害は50年、100年と人や地域その影響を残す問題です。このようなことを起こさないためにも経済成長ばかりを優先するのは良くないですね。ちゃんと回りも見なければ。実際に公害を起こした企業が被る損害も多いですから、周辺住民や環境はもちろん企業も得をしません。
関連記事
生物の絶滅
ビック3と自動車業界
参考資料:ウィキペディア”足尾銅山鉱毒事件””イタイイタイ病””水俣病””四日市ぜんそく””第二水俣病””ゴジラ対ヘドラ”
閲覧ありがとうございました。
さあて今日は公害について書こうと思います。来月からとあるメーカーで働きますが、メーカーに働くものとしては公害に関しては敏感にならなければいけないと個人的に思うので。書く項目としては日本の公害を中心とした内容で足尾鉱山鉱毒事件、四大公害病、現在の公害という順に書きたいと思います。
まずは足尾鉱山鉱毒事件。これは1890年に栃木県渡良瀬川流域で発生した事件で古河鉱業(現・古河機械金属)鉱山で銅を精製する際に発生する二酸化硫黄を主成分としたガスや銅イオンを主成分とする排水、排煙などが原因とされている。これにより近辺は酸性雨により禿山とかし崩壊している。そして川の鮎の大量死、稲の立ち枯れが起きた。とくに稲の立ち枯れは田中正造を中心とする農民運動が起こるきっかけにもなった。
これらの措置として古河鉱業に排水の濾過池・沈殿池と堆積場の設置、煙突への脱硫装置の設置を作らせたり、渡良瀬遊水地を作ったりしたが、これらにより足尾銅山鉱毒事件が解決されたわけではないようです。
次に四大公害病です。これは水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくの4つのことです。年代順に説明していきます。
イタイイタイ病。大正時代から昭和40年までに神通川下流の富山県婦中町(現在合併して富山市に)、三井金属鉱業神岡事業所が起こした製錬に伴うカドミウムを含む未処理排水により発生した。この排水により米や野菜、水が汚染されてこれらを食したことにより多発性近位尿細管機能異常症を発祥し、骨量の低下や軟化、筋力の低下が起こる。また腎不全を起こしたり、貧血を起こしやすくもなる。
水俣病。1956年に熊本県水俣市で発生が確認され、新日本窒素肥料(現・チッソ)水俣工場がアセトアルデヒドを生産する際に触媒して無機水銀(硫酸水銀)がメチル水銀となって水俣湾に排水されたことがにより発生した。これによりタイやエビ、タコ、イワシなどが獲れなくなり、認定胎児性患者も出生した。魚も大量に浮上し、ネコの狂死が相次いだ。これらの原因が水俣湾の魚だとわかり、水俣湾での漁を禁止するがこれにより漁民たちは水俣湾の魚を食べるしかなく水俣病が拡大する。
症状は、四肢末端優位の感覚障害、運動失調、求心性視野狭窄、聴力障害、平衡機能障害、言語障害、振戦(手足の震え)等がある。危篤な場合は意識不明になったり、死亡したりもした。
四日市ぜんそく。1960~72年に三重県四日市市で、四日市第1コンビナートから出る硫黄酸化物や窒素酸化物による大気汚染が発生した。工場の稼動により空が曇り、ぜんそく患者が増える。さらに街は悪臭にみまわれ、魚も汚染された。対策委員会がとられるもコンビナートはさらに肥大化し終には四日市ぜんそくによる死者も出た。
四日市ぜんそくの症状は息苦しくて、喉が痛み、激しい喘息の発作が起こり、ひどいと死に至るようです。
新潟(第二)水俣病。1965年に新潟県阿賀野川下流にて発生を確認、昭和電工鹿瀬工場が新日本窒素肥料と同じく水銀メチルを排水したことにより発生した。これにより川の魚が汚染され、それを食した人たちが水俣病を発病させた。
この四大公害病のせいか静岡県富士市の田子の裏港のヘドロによる汚染を題材にし1970年にゴジラ対ヘドラが放映された。当時子供向けにしていたシリーズであるが「水銀、コバルト、カドミウム、鉛、硫酸、オキシダン、シアン、マンガン、バナジウム、クロム、カリウム、ストロンチウム」から始まる挿入歌や残虐な演出や暗い雰囲気をかもし出しておりかなりの異色作となったようです。
足尾銅山鉱毒事件にしても四大公害病にしてもメーカーが科学物質を発生させ、それを未処理のまま垂れ流しにしたのが原因のようです。とくにこれらに関しては企業が自分の利益を優先して、原因が明確になってもそのまま稼動させたり証拠隠滅をはかったりしたケースもあったようです。また急激な経済成長を行おうとするあまりに周辺に住む人々や環境に対する配慮を怠っていたということも事実のようです。実際に水俣病の対策が遅れた背景に主に利益を出す若い成人男性の発祥があまり見られなかったということもあるようです。
またこれらの公害は今でも影響を出しています。例えば足尾銅山付近の山は今でも崩壊し続けているようですし、水俣病、新潟水俣病は当時発祥しなかった人たちが老人となって水俣病の症状を発祥するケースが存在していたり、認定を求める訴訟もいまだに起こっています。
公害は50年、100年と人や地域その影響を残す問題です。このようなことを起こさないためにも経済成長ばかりを優先するのは良くないですね。ちゃんと回りも見なければ。実際に公害を起こした企業が被る損害も多いですから、周辺住民や環境はもちろん企業も得をしません。
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参考資料:ウィキペディア”足尾銅山鉱毒事件””イタイイタイ病””水俣病””四日市ぜんそく””第二水俣病””ゴジラ対ヘドラ”
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Comments
No title
たらこ唇様
コメントありがとうございます。
スペクトルマンは最初公害Gメンが怪獣と戦っていましたね。コンドールマンは人間の欲から生まれた怪人と戦うものでしたね。コスモスは環境保護というよりは殺さなくて良いなら保護するというニュアンスが強かったですね。
特撮ヒーローはけっこうその当時の時代背景が反映されているのですね。
スペクトルマンは最初公害Gメンが怪獣と戦っていましたね。コンドールマンは人間の欲から生まれた怪人と戦うものでしたね。コスモスは環境保護というよりは殺さなくて良いなら保護するというニュアンスが強かったですね。
特撮ヒーローはけっこうその当時の時代背景が反映されているのですね。
No title
公害ってのはホントに得する人いませんよね・・・
イタイイタイ病の患者の映像を見たときには、
心を痛めました。
二度と公害は起こすべきじゃないですね!!
イタイイタイ病の患者の映像を見たときには、
心を痛めました。
二度と公害は起こすべきじゃないですね!!
頬骨様
コメントありがとうございます。
誰も得をしません。このことは後世へと伝わっていって欲しいものです。
誰も得をしません。このことは後世へと伝わっていって欲しいものです。
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こちらも公害を扱った特撮ヒーロー番組「スペクトルマン」(番組開始当初のメインタイトルは「宇宙猿人ゴリ」でしたが)が始まってますね。
その後にも、1975年には、直接のテーマとして公害を扱ったわけではありませんが、
ゴミ、ヘドロ、スモッグなど怪人化した「コンドールマン」がありました。
最近でも「ウルトラマンコスモス」などでは、環境保護がテーマになってましたね。